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2007年10月28日 (日)

紅葉の十和田湖 (後編)

昨日まで九州での調査活動の報告をしておりましたので、22日の続きを掲載いたします。
発荷峠を後にして湖畔の道路に下りて昼食は「十和田ホテル」で取ろうと計画していたのでしたが入り口の看板に「本日のランチは終了しました」と張り紙がされておりました。
まだ1時前なのにおかしいな、と悪い予感を感じながらホテル前に着いたところ、2台の県外ナンバーの大型観光バスが満員の乗客を乗せて出発するところで、ホテルの黒服さんが見送りに出ていたところでした。
私たちを見つけて「お客様、ランチでしょうか?本日はごらんの通り団体様の予約で一杯でしたのでランチは終了させて頂きました」との事でがっかりしながらも、少しロビーで小休止をさせて頂きホテルを後にしました。
そうか、今日は土曜日かと気づきました。
十和田湖・紅葉・土曜日・十和田ホテル とキーワードを並べてみると、飛び込み昼食は無理からぬ事かなあと納得しました。
十和田ホテルのホームページはこちらをどうぞ。

この十和田ホテルの歴史を紹介しますと、国際情勢の緊迫などで幻となった
昭和15年開催予定だった東京オリンピックの前に、日本を訪れる外国人観光客の迎賓館として、政府の要請で全国に5カ所に建てられたホテルの一つであり、秋田県が昭和11年に着工、13年に完成、14年に開業しました。当時秋田、青森、岩手の宮大工八十名を集めて技術を競わせたと伝えられる本館は日本三大美林の天然秋田杉の巨木を巧みに配した木造三階建てで、外壁は杉の半丸太を張り詰めています。
本館の玄関の細工や至る所に日本の木造建築に素晴らしい技術が用いられており、見事な建築物です。
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このホテルは10年程前まで秋田県が直接運営運営しておりましたが、建物の老朽化も進み、和室のみのホテルで、来客も少なくなり毎年赤字経営を続けておりました。
秋田県としてもこのまま赤字を出し続ける事は出来ないとして、廃業解体をも視野に入れた改善策を検討しました。県議会でも賛否両論がありました。
一時廃業解体の選択肢も大きくなってきたのではありましたが、あまりにも見事な建築物なので秋田県の文化的財産として残したいとの意見が大きくなりました。
そこでこの木造の本館は化粧直し、洋室の宿泊棟を増設し、経営は民間企業に任せるという方向にたどり着きました。
経営希望者として名乗りを上げたのは、東京目白にある庭園宴会場「椿山荘」を経営し、全国にワシントンホテルチェーン等を展開している、藤田観光でした。
椿山荘はこちらをご覧下さい。

その方針が決まり秋田県で大きな投資をしながら増改築が進められました。
増改築の時期は  工期:平成8年7月~平成10年6月で、
増改築の総事業費は  請負工事金額 約40億円でした。
建物は県が所有し、県や地元市町、藤田観光(株)等が出資する十和田ホテル(株)が指定管理者の指定を受けて運営しています。
指定期間は平成18年4月~平成23年3月で平成17年12月議会で議決しております
その結果、リニューアルされた本館と増築された鉄筋コンクリート4階建ての別館とそして、洗練されたプロのホテル経営陣の運営により、人気を呼び今ではかなり先まで予約で一杯です。
今の盛況ぶりを見れば、廃業解体の選択をしないで良かったと思います。
昭和15年開催予定の幻のオリンピック開催に向けて全国に5箇所に迎賓館を造った中の一箇所とお伝えしましたが、ここ「十和田ホテル」の他に現在も営業しているのは、九州長崎県の「雲仙観光ホテル」があります。
雲仙観光ホテルのホームページはこちらです、是非ご覧下さい。

ホームページで見ただけでも素晴らしいホテルです。

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